この本の著者であるカトリ—ヌとルドヴィックが目の前にあらわれたのは、ちょうど私がこのような心境になったタイミングでした。ふたりは「ツインフレ—ム」をテ—マとする本を企画していて、表紙にする絵を探していました。すでに私の過去の作品にはツインフレ—ムというテ—マにぴったりの絵もあったのですが、話しあっていくうちにカトリ—ヌとルドヴィックのエネルギ—や波動を浴びながら、描き下ろし作品を制作してはどうかという話で盛り上がりました。こうして、ふたりと関係を築きながら制作を行うことになった私は、ツインフレ—ムとしてふたりが放つエネルギ—にどっぷりと浸ることができました。こうして、いわゆる「共創」による作品に命が吹き込まれたのです。なんという幸せなことなのでしょうか!実際に地上に転生したツインフレ—ムとこうして知りあえるとはなんと嬉しいことでしょう!
カトリ—ヌとルドヴィックのエネルギ—は、人々に新たな情熱や希望を呼び醒まします。実際、私のなかにも新しいエネルギ—が芽生えました。これこそがまさに本書「ツインフレ—ム」が存在する意義と言えるでしょう。この本は理想の「愛」が現実に存在することを信じさせてくれものであり、また自分の「ツインフレ—ム」と出会う可能性を開いてくれものです。
さて、ここでカトリ—ヌとルドヴィックのために私が描き下ろさせていただいた絵をご覧ください。この絵を見ると、まず、ふたりでひとつとなったカップルのエネルギ—に気づかれることでしょう。一体化したふたりは完璧にバランスのとれた「ホ—ルネス」を形成しています。ふたりのエネルギ—中枢は「基底のチャクラ」(第1チャクラ)から「王冠のチャクラ」(第7チャクラ)にいたるまでしっかりと結びついています。地球のエネルギ—が、根っこから伝わって、上へと昇っていき、命、アイデア、プロジェクトなどを生み出しています。そして、生命を豊かに増殖させています。
聖杯に見立てたカップルの腰の場所では蓮の花が咲き誇り、その根は地中深くに降ろされています。花の水色は平和をあらわすものです。大きく開いた花びらは、天空から降りてくるエネルギ—を受け取っています。その茎は地上でカップルを支える柱の役目を担っています。
空から降り注ぐエネルギ—はふたりの王冠のチャクラも 通り抜けます。ともに大きく開かれたふたりの王冠のチャクラはあわさって、もはやひとつになっています。このチャクラを象徴する金色の王冠は、広々とした聖なる運河のように空に向かって広がっています。王冠はトランシ—バ—の役目を果たしていて、ここを神々しいエネルギ—が自由に行き来しています。
ハ—トの位置には天と地球のエネルギ—が集中しています。ハ—トはとりわけ大きな透明なクリスタルとして強烈な光を放っています。そしてカップルの上位チャクラと下位チャクラの中心の位置でバランスをとっています。
第三の目もこのクリスタルのエネルギ—に大きく開かれています。ふたりを結びつける場所は宝石となっていす。
ワシの翼のような立派な王のケ—プがふたりを守りながら、育みます。
重要な樹木のシンボルが、「ツインフレ—ム」カップルの神聖な中心軸にあるさまざまなシンボルに、全体的な統一性をもたせています。樹木は天と地球で転生を果たしたカップル、そして内と外で繰り広げられる生命の創造に完全な一貫性をもたらしています。
さて、次に色を見ていきましょう。男性的なイメ—ジの青、そして女性的なイメ—ジの赤が大きなスペ—スを占め、ハ—モニ—を織りなしています。そこにこの二色のイメ—ジを統一するかのように、色調の異なるパ—プルが加わりバランスを保っています。
金色はこの出会いの神聖さを讃えるかのように、全体に熱情と気高さを与えています。白は出会いの純麗さ、清々しさ、明るさをあらわすものとして、輝いています。
触れ合う手、ひとつの口を形作る口づけ、そしてクリスタルのハ—トが、ふたりを美しい統一感のなかに封じ込めます。
誰もがこうした体験をしたいと願わずにはいられません。私自身もこうした時を迎えるため、ずっと準備をしているのでしょう。この絵のなかにあるシンボルやエネルギ—は、私のなかにもすべてもともと存在するものです。そして水面に浮かびあがってもよいとき、地表にあらわれるべきとき、希望に満ちるなかで完全に受け入れられるそのときを待ち続けています。私とカトリ—ヌ&ルドヴィックとの出会いは驚くべきシンクロニシティとして訪れました。それは私がこのふたりとの出会いという人生のプレゼントを受け取る準備がようやくできたタイミングだったのでしょう。私がふたりとつながったことよって、つまりこの現実世界に舞い降りた「ツインフレ—ム」のエネルギ—とつながったことによって、そして「ツインフレ—ム」の愛が私のなかに宿ったことによって、ふたりとのこの共創が可能となったのです。その神聖な結びつき、豊かなバイタリティ、そして自分や他の人々にとどまらず、地球、さらには彼岸に暮らすあらゆる存在にまで大きく開かれた、そのハ—トから流れでるホ—ルネスと荘厳さを自分のなかに感じとることができました。私はこうした体験が覚醒の秘密、つまりあまねく存在につながる秘密を明らかにしてくれるのだろうと確信しています。
カトリ—ヌ&ルドヴィックとのこの共創のおかげで、こうした気づきや自分の心の深いバイブレ—ションの上昇を体験することができ、こうした体験が可能なんだ、しかも今すぐにでも可能なんだ、と思えるようになりました。つまり、この絵に描かれた神聖な樹木の種はずっと私のなかにもあるのです(それはみなさんのなかにもあるのです)。そして、私は、何年もかけて、土に栄養をやり、地面の手入れをし、庭の環境を整え、すべてが良好なバイブレ—ションで振動できるその瞬間を待ちつづけているのです。その根っこは目に見えないところで広がっています。カトリ—ヌ&ルドヴィックとのつながり、つまりツインフレ—ムの愛とのつながりが、私のなかのこの神聖な樹木に力強い生命の息吹を、そして命の出現に必要な水や火を吹き込んでくれました。そして、地中から出ていく勇気と、さらに色彩豊かなこの麗しき庭で輝ける深い喜びをもたらしてくれまました。
今、この「ツインフレ—ムの神聖な樹木」は私の心のなかに広がり、輝きを放っています。私はこの本をお読みになったあなたの心のなかにも、ツインフレ—ムの愛のつながりの象徴である、この「神聖な樹木」があらわれ、それがみつけられるよう切に願っています。
この大きな喜びとそこから流れでる平和がみなさんに訪れ、私たちの「神聖な樹木」がぜひ地上に満ち溢れますように。
はじめに
人生が大きく変わろうとしていたそのとき、私はまだ若く二十過ぎでした。物心ついたときからずっと私は真の愛というものが存在すると信じ続けてきました。それはおとぎ話に出てくるような甘美な恋ではなく、奥深い、真実の、本物の愛、スピリチュアルな愛でした。
ただ、心から望み、探し続けてはいたものの、実際の恋愛や人間関係は決して思った方向に進んではくれませんでした。恋愛も、人間関係も、そして人生そのものがうまくいきませんでした。いえ、私はただ単に自分と折り合いがついていなかったのです。恋愛をしているときでさえ、私はいつも不満を抱いていました。
私に何が足りないんだろう?私はどんな「愛」を探しているんだろう?ただ、こういうことを考えながらも、うまくは言えないけれど、愛を理解するためにはみつけなければいけない何かほかのことがあるのではないかということがうすうすわかっていました。
そこで私は真の愛をみつけようと、ひとりでスピリチュアルな探求をはじめることにしました。
こうして、数日間、瞑想に没頭しました。何でうまくいかないのだろう、何に対して私は不満を持っているのだろう、恋愛に限らず「愛」全般に関連してどんなときに私は傷ついてきたのだろう、カップルとはなんだろう、そうしたことを意識的に考え続けました。
「愛」とは一体なんなのだろうか?
それまで、たとえ恋愛中で恋人がいるときでさえ、私は満たされていると感じたことが一切ありませんでした。ふたりが求めていることが違う、恋愛観が違うなどといつも不満を抱いていました。自分は相手にたくさん与えているのに相手からはあまりもらえていない、不公平だ、などとよく考えていました。そしていつしか相手の関心をひき、「愛」をもらうためには、その人の期待にこたえなければならないと思うようにもなっていました。人から受けいれられ、期待にこたえるためには、自分を抑え、自尊心を捨てなければならない、と・・・。
もちろん、逆に私のほうが相手に求めることもありました。そしてそれが満たされなくて、よくストレスを感じていました。私は自分らしく生きることができず、自分とも恋愛相手ともまったく折り合いがついていませんでした。しかし、そんな自分を変えて、きちんとした安定や調和をみつけたいという強い思いが湧いてきました。
そこで自分の振るまい、心の癖、自分との向き合い方、人間関係、「愛」に対する見方などをじっくり観察することにしました。
これは自分自身のことを理解し、よりよい人間関係を築くための変容に必要なステップでした。
一体私は愛に何を求めているのだろう?
当時、私は自分を道ばたに打ち捨てられたようなつまらない存在だと感じることが多く、引っ込み思案だったのですが、まずは自分自身と折り合いをつけた状態で生きていきたいと考えるようになりました。そして神聖な愛というものがあるのであれば、それをいろいろな面から思う存分に経験してみたいと願いました。
愛は恋愛関係だけでなく、さまざまな形で存在し、あらわれます。
私は愛が欠けたなかで、愛という栄養が充分に吸収できないストレスのなかで生きていくのがもう嫌になっていました。いわゆる「ホ—ルネス」